BG無洗米とは
今までとぎ洗いして取っていた肌ヌカを、あらかじめ工場で取り除いたお米のこと。
普通のお米(精白米)は、玄米から胚芽と糠(ヌカ)を取り除いていますが、表面にはまだ粘着性のある肌ヌカが残っています。BG無洗米はその肌ヌカをあらかじめ工場で取り除いているので、とがなくてもよいのです。
BG無洗米はコメのとぎ汁による環境汚染を防ぎたいという想いから、1991年に世界で初めて、一切とぎ洗いを必要としない「BG無洗米」として誕生しました。
今までとぎ洗いして取っていた肌ヌカを、あらかじめ工場で取り除いたお米のこと。
普通のお米(精白米)は、玄米から胚芽と糠(ヌカ)を取り除いていますが、表面にはまだ粘着性のある肌ヌカが残っています。BG無洗米はその肌ヌカをあらかじめ工場で取り除いているので、とがなくてもよいのです。
元々、BG無洗米は、世界で唯一、製造時にとぎ汁を出さず、また添加物を使用しない製法で作られています。この製法により、安全な無洗米を提供するだけではなく、これまで27年間で削減した環境汚染物質は、CO2が約48万トン、BODが約12万トン、ヘドロ状の沈殿物が200リットルのドラム缶で約385万本分、油は約10万本分、リン・チッソはそれぞれ約4000トンにもなります。このことは普通米はもとより、他の無洗米では実現出来なかったことです。
ところで、近年、社会のニーズは多様化し、2015年の国連サミットで採択され、世界中が取り組みを始めているSDGs(持続可能な開発目標)に代表されるように、様々な局面で持続可能な社会の構築を急がなければなりません。そこでBG無洗米を製造してきた私たちは、BG無洗米だけが持つ様々な特徴が、その課題解決に大きく寄与出来ることに気づいたのです。
私たちは、『無洗米未来サミット』を契機に、それを実現出来る唯一の「無洗米」であることを次の通り表明し、皆様のご協力のもと利用拡大に努め、持続可能な社会の実現に尽力することをここに宣言します。
肌ヌカだけをきれいに除去したBG無洗米は、酸化による劣化が少ないため、「保存性の向上」、「人々の健康」、「良食味の維持」に寄与します
肌ヌカを再生した「米の精」により土壌活性力の向上と、それによる良食味作物の産出に寄与するだけではなく、循環型農業を実現しています
BG無洗米の特徴をSDGsの17の目標に照らしてみれば、実に9つの目標(目標2、3、6、7、12、13、14、15,17)達成に寄与していることが判ります
BG無洗米が普及したことで、海や河川を汚すとぎ汁がでなくなり、結果、以下の環境汚染物の削減に繋がりました。
BG無洗米は普通米に比べてライフサイクル全体のCO2排出量が少ないことが特長です。
お茶碗一杯あたりで比較するとCO2約4.6g削減できることがわかりました(※)。
※全国無洗米協会調べ(2009年12月発表)
エネルギー消費量(MJ) | CO2排出量(kg) | |
---|---|---|
普通米の場合 | 0.816 | 0.078 |
BG無洗米の場合 | 0.261 | 0.016 |
普通米 | BG無洗米 | 差 | |
---|---|---|---|
茶わん1杯(米75g) | 5.9g | 1.3g | 4.6g |
BG無洗米加工の際に取り除かれる肌ヌカを再生した「米の精」により土壌活性力の向上と、それによる良食味作物の産出に寄与するだけではなく、循環型農業を実現しています。この肌ヌカをとぎ汁として流すと海や河を汚染する有害な物質となります。土に戻すと豊富な栄養成分を基に、微生物が爆発的に増え、その結果肥沃な土壌となって農作物の発育を促し、おいしいお米や野菜、果物が収穫できます。
ご飯の食味を低下させる原因として除去しきれなかった肌ヌカの酸化による劣化、研ぎ洗いによる旨味成分の流出、摩擦で生じた米肌の傷ですが、米粒の表面を傷つけずに肌ヌカを除去できるBG無洗米は、炊きあがったご飯の食味にも差が出ます。このことは、検査結果から科学的にも証明されています。
体験型環境教育推進プログラム「いきものみっけファーム」
★文部科学省「青少年の体験活動推進企業表彰」
審査委員会奨励賞
BG無洗米の副産物「米の精」という土壌を活性化する起爆剤を使うことで土壌が短時間で活性化し、健康で美味な作物づくりと多くの生き物であふれる土作りが出来ます。そのような農地や田んぼを使い、田植え体験、畑や田んぼの生き物観察などを行うことにより、子ども達にとって分かりやすく、喜びが感じられる生きた環境体験が可能となります。
持続可能な開発目標(SDGs)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。
2.12030年までに、飢餓を撲滅し、すべての人々、特に貧困層及び幼児を含む脆弱な立場にある人々が一年中安全かつ栄養のある食料を十分得られるようにする。
2.25歳未満の子どもの発育阻害や消耗性疾患について国際的に合意されたターゲットを2025年までに達成するなど、2030年までにあらゆる形態の栄養不良を解消し、若年女子、妊婦・授乳婦及び高齢者の栄養ニーズへの対処を行う。
3.42030年までに、非感染性疾患による若年死亡率を、予防や治療を通じて3分の1減少させ、精神保健及び福祉を促進する。
3.92030年までに、有害化学物質、ならびに大気、水質及び土壌の汚染による死亡及び疾病の件数を大幅に減少させる。
6.32030年までに、汚染の減少、投棄廃絶と有害な化学物質や物質の放出の最小化、未処理の排水の割合半減及び再生利用と安全な再利用の世界的規模での大幅な増加させることにより、水質を改善する。
6.62020年までに、山地、森林、湿地、河川、帯水層、湖沼などの水に関連する生態系の保護・回復を行う。
7.32030年までに、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。
12.22030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。
12.52030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。
13.2気候変動対策を国別の政策、戦略及び計画に盛り込む。
14.12025年までに、海洋堆積物や富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する。
15.42030年までに持続可能な開発に不可欠な便益をもたらす山地生態系の能力を強化するため、生物多様性を含む山地生態系の保全を確実に行う。
17.17さまざまなパートナーシップの経験や資源戦略を基にした、効果的な公的、官民、市民社会のパートナーシップを奨励・推進する。