【長野県】「いきものみっけファーム in 松本」が2年振りの開催!
中島屋降籏米穀(長野県)が主導する環境学習型体験プログラム
産・官・学・民が一体となった環境学習型体験プログラム「いきものみっけファーム」。長野県松本市では、5月14日に約2年振りとなる田植えなどのリアル体験も盛り込んだ開催を果たし、親子約70名が参加しました。
本会の会長で、BG無洗米コンソーシアムの一つである㈱中島屋降旗米穀の降籏一路社長にお話を伺いました。
― 2年振りのリアル開催となりましたが、心境はいかがでしょうか。
今年もたくさんの方々が参加してくれて、驚いているというのが正直なところです。これは毎年変わらない感想ですね。(笑)
早いもので「いきものみっけファーム」は、今年で11年目を迎えました。この取り組みを立ち上げた当初は、「持続可能」や「SDGs」という言葉は世の中に存在していませんでしたが、いま思うと「いきものみっけファーム」は、正にこれらを体現した活動になっているように思います。
― この活動を通じて、どのような社会を実現したいですか?
幼少期の体験は、成長して大人になったときにも残ると思います。この会は、コメの田植え体験などをサポートする鉢伏ファーム(米の精を約20年前から使用)、いきもの探しや環境視点の面でサポートする松本大学の中澤先生、野菜作りを身近に感じてもらうプランター体験をサポートするシェフザガーデンの塩原さんといった、地元松本の皆で運営をしています。この活動を通じて、持続可能な地域経済の発展に少しでも子供たちが理解を深めてくれたら嬉しいですね。例えば、野菜を選ぶときにも地元産のものを買おうという気持ちになってくれることで、地域全体が潤うと思うんです。これらが巡り巡って、地元に根付く心を養うことに繋がると信じています。
また、いまでは学校などでSDGsについて学ぶ授業があると聞きますが、単に言葉や仕組みを学ぶだけでは本来の意味を成していないと思います。いきものみっけファームの活動を通じて、各々がありのままに心で感じて、自分なりのSDGsに辿り着いてもらうことが、これからの未来を創ることにつながると考えています。
◆「いきものみっけファーム」について
環境省の「いきものみっけ」から派生した民間の事業。「米の精」を使用した農法により、土壌を豊かにし、健康な作物づくりと生き物あふれる農地づくりを行う体験型環境学習。長野県松本市でこの活動を推進する松本推進協議会では、年間通じて、春は田植え、夏は田んぼでいきもの探し(みっけ)、秋は収穫と流通での販売体験ができるプログラムを実施している。